◆Fy.KM4JC5U 2013/04/01(月) 19:30:03
第2話【秘められた可能性】

しかしどうしたものか
リオレウスは今にも俺に飛びつこうと身構えている
対して俺は防具がジャージ、武器が赤ペンだ
この状況をどう覆そうか・・・

「・・・そうだ!!!」

神が俺に降りてきたようだ
俺は急いで赤ペンを分解し、魔改造を施す
「できたぜ・・・ボールペン銃!」
・・・ボールペン銃でどうにかなるなんて思っていないさ
一応撃ってみるが
「えいっ」

プチッ☆

「ギャアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!」

リオレウスが大声で喚き、そしてその場で悶え苦しみはじめた
尾を振り回したり、頭を上下に激しく振ったり、すごい勢いで回転したりしている
よく見たら左目が閉じられていた
どうやら弾が目に命中したようだ
俺ってすげぇ!
「ってうわあ!!」

感慨に浸っている場合ではなかった
リオレウスが出鱈目に火を放ってきた
それを何とか前転で回避する
「あっぶねぇぇぇぇぇぇぇ!!!!」
服に火が燃え移っていないか確認するが、幸い大丈夫なようだ
リオレウスは相変わらず滅茶苦茶な咆哮にブレスを放っている
よく見ると傍観していたジャギィやジャギィノスがこんがり焼けていた
ジャギィたちと同じ道を辿りたくはないので、一先ずその場から離れる
ざっと見たところ、さっきいた場所は渓流のエリア2だ
ベースキャンプまではそんなに遠くない
キャンプにはニャン次郎がいた筈だ
ニャン次郎に事情を話し、ユクモ村まで送ってもらおう
餌を啄ばむガーグァたちの間を駆け抜ける
目的地はもうすぐそこだ
そしてエリア1を抜け、キャンプに到達した


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