85 :ツルギ2 ID:IDOOLBNB 2013/03/14 20:56
「私は───」
ある星にある、周りの建物とは比べ物にならない程の豪華な建物のさらにその上で、
いかにも偉そうな人間達が部屋の中の椅子に座り、何やら話をしていた。
はたから見ればタダの会議だが、話の内容がこの星の存続に関わる事だとは、
下の人間は知るよしもない。
はいはい痛い痛い
もうやだこんなの
88 :ツルギ2 ID:IDOOLBNB 2013/03/14 20:56
「…私は、この星の存続するに方法は一つしかないと思っている」
ふと、部屋の中に居る一人の人間が話しだした。
周りの人間は一斉その人間の事を見つめる。
「その方法とは、
人類の間引きだ」
そう人間が発言した瞬間、周りの人間の一人が立ち上がって発言を遮り、言う。
「そっ!そんな事出来る訳ないじゃないですか!第一、それは裏切りです!」
人類の間引きを提案した人間が反論する。
「出来なくはない。私たちは軍を持っている。庶民には何も出来ない。
それに、裏切りではない。この星を枯らさない為にはそれしかない」
先ほど立ち上がった人間は、まるで苦い薬を水なしで飲んだ時のような、
表現しづらい苦悶の表情を上げた。そして座る。
「では…」
先ほどとは別の人間が口を開いた。
「そこに居る者の、人類を間引く…、という案に賛成する者は居るか?」
周りの人間はため息を漏らし、口々にそれはいい方法ではないな、だとか
だがそれしか方法はないんじゃないか、等と言う。
そしてその中の一人が言った。
「僕は、人類を間引くという案には賛成します。
ですが、デモ等も起こる可能性もありますよ?
庶民は何の力もないとは限りません」
周りの人間は、この人間の言葉が引き金だったかのように言った。
「そうだそうだ!デモが起こる危険性もある!
人類を間引くという案にはまだ賛同出来るが、
どうやってそれを行うんだ!」
人類を間引くという案を出した人間が言う。
「先ほども言った通り、我々には軍があります。
軍相手には庶民は流石に勝てません」
周りの人間は返す。
「だがしかし、軍が庶民側に寝返ったらどうするんだ!
我々個人には何の力もない!」
そう言われるのを見越したかのように、案を出した人間が言う。
「軍に報酬を付ければいい。軍の家族は間引かない、だとか
多大な報酬を渡せば寝返る可能性はほぼ無い」
周りの人間はう~む、だとかう~んだとかやはりため息を漏らした。
「反論する者はもういないようだな。では、悪魔でも試験的に、
実行しよう。
悪魔でも試験的に、だ」
案を出した人間は実に嬉しそうに、ありがとうございます!と言った。
そして、他の人間は席から立ち上がり、ドアを開けて出て行く。
案を出した男はその様子を見送りながら、最終結論を出した
リーダー格らしい男に話しかける。
「人類の間引きはいつ決行しますか?」
男は返す。
「明日にでも…だ。早くしないとこの星は滅びる。
現在の人口約20兆6200億人を最低でも半分以下にするつもりだ」
案を出した男は驚愕の表情を上げる。
「半分…そんなにですか…
案を出しておいて言うのもなんですが、それ程間引く必要はあるのでしょうか?」
「ただでさえ人類は猿だ。子孫を残す為に毎日交わっている奴も居る。
少なくとも半分以下にしないといけない。すぐ人間は増えるからな。
食料も水も全て枯らしてしまう」
「そう…ですか」
案を出した男は、俯きながら部屋を出て行った。
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はい終わり。まだ全然書き溜めてませーん^^^^^^^^(自棄)
改変版
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